
AUTOHUBをご利用の皆様、こんにちは。
中古車輸出ビジネスにおいて、車両の仕入れと同じくらい重要なのが「ヤード(輸出車両保管場所)」の確保です。船積み前の車両を保管する港隣接のヤードは広大な敷地を誇りますが、実は常にスムーズに搬入できるわけではありません。
時には「搬入制限」や、最悪の場合は「搬入停止」という事態に陥ることもあります。今回は、輸出業者の皆様が直面するヤード混雑の裏側と、AUTOHUBが分析する各エリアの傾向を解説します。
魔の繁忙期:3月~5月に起こる「車両ドミノ」

毎年この時期、日本の港は熱気に包まれると同時に、物理的な限界に挑むことになります。
・新車買い替えの連鎖: 3月の決算期に合わせて、新車ディーラーやリース会社、レンタカー会社が一斉に車両の入れ替えを行います。
・供給過多: 下取りに出された良質な中古車がオークション会場にあふれ、輸出業者の買い付けが加速します。
・ヤードの悲鳴: 購入された車両が一気に港へ押し寄せるため、ヤード内は車を置くスペースが1台分もない「パズル状態」となり、一時的な搬入制限がかかりやすくなります。
世界情勢と「船のスペース」問題

車両はあっても、それを運ぶ「船」がなければヤードから車は出ていきません。
- 新車輸出との競合: 日本の基幹産業である新車輸出が好調な場合、船のスペースが優先的に割り振られ、中古車の枠がタイトになることがあります。
- 地政学リスク: 戦争や紛争、紅海情勢のような世界情勢の悪化、さらには台風などの天変地異により航路が変更・遅延すると、港に滞留する期間が延び、ヤードの回転率が著しく低下します。
- 到着港でのトラブル: ハブ港等で起こる一つの船の遅延で他の船も荷下ろし出来ない玉突き状態や、オセアニア地域では検疫リスクが高まり、船内と荷物をどこか他の港で燻蒸しないと寄港許可が降りないなどのトラブルがあります。
これにより、従来よりも不必要なダメージフラグの付与が減少することが期待されます。
AUTOHUBの主要ヤードの傾向と対策

AUTOHUBが展開する各拠点の特性を知ることで、リスク分散に役立てることができます。
- 関東地区 横浜大黒/川崎/木更津
最もひっ迫しやすい。 東日本の基幹港であり、アフリカ・ニュージーランド・欧州向けなど全方面への需要が集中。
繁忙期は早めのブッキングと、搬入の可否を、頻繁に確認をしてください。
突然の搬入ストップもあり得るため、繁忙期は陸送費増額や保管料が追加で掛かることを想定し、利益に余裕を持った車両の購入・販売を行ってください。
- 東海地区 名古屋
新車輸出の影響を受けて、もともと中古車用のヤードスペースが狭い。
繁忙期にはスペースがタイトになりがち。繁忙期の爆発力は大きくないので、突然の搬入ストップはあまり起きない。搬入制限の事前連絡は見落とさないようにお願いします。
- 関西地区 大阪泉北/神戸
比較的柔軟だが、3月は激戦。 西日本の主要拠点として、オークション会場からのアクセスが良いため一気に埋まる傾向。泉大津や神戸などの複数ヤードを使い分けるのが得策です。
- 九州地区 門司/新門司
他の主要港に比べると余裕があるケースが多い。一番最後に搬入制限になる。関西以西の仕入れなら、輸送コストとのバランスを見て九州出しも選択肢に。アフリカ・アジア・ニュージーランド等。
まとめ:スムーズな輸出のために
ヤードの搬入制限は、ビジネスのスピードを停滞させる大きな要因です。 「決算期の波」や「世界情勢」という自分たちではコントロールできない要因があるからこそ、早めの情報収集と、信頼できる物流パートナーとの連携が欠かせません。
AUTOHUBでは、各港の最新状況をリアルタイムで把握し、お客様の車両が滞りなく世界へ旅立てるようサポートしております。混雑が予想される時期のプランニングにお悩みの方は、ぜひお気軽にAUTOHUBまでご相談ください!
