アメリカの中古車市場は非常に活気があり、新車市場を大きく上回る規模を持っています。
2020年のアメリカの中古車販売台数は約3900万台で、新車販売台数の約1500万台を大きく上回っています。この市場の特徴と人気車種について詳しく見ていきます。
また、日本からの中古車輸出が増加している背景にも触れます。
それでは早速行きましょう!
アメリカの中古車市場の特徴
アメリカでは中古車の需要が非常に高く、これは広大な国土とインフラの状況に起因しております。
多くの地域では日常生活に車が不可欠であり、公共交通機関が発達していないため、車が生活必需品となっており、さらに手続きが容易で代理店手数料がかからないため、個人売買も盛んに行われています。
また、最近の円安により、日本からの中古車輸出にとって大きな追い風となっています。
円安により日本円の車両代金が減少し、アメリカ市場での価格競争力が向上しており、日本の中古車はアメリカ市場でさらに魅力的な選択肢となっています。
アメリカの「25年ルール」と輸出手続き
アメリカには「25年ルール」という制度があり、製造から25年以上経過した車であれば、右ハンドル車でも輸入が認められています。
このルールにより、特に1990年代の日本のスポーツカーが人気を集めています。
例えば、日産スカイラインGT-R(R32型)やトヨタスープラ(80型)などが高い需要を持ち、価格も高騰しています。
映画「ワイルド・スピード」シリーズやゲーム「グランツーリスモ」シリーズの影響もあり、これらの車種はコレクターやエンスージアストにとって特に魅力的です。
必要書類と手続き
アメリカへの中古車輸出には以下の書類が必要です。
- 輸出抹消
- インボイス(車両売買請求書)
- 通関インボイス(税関に申告する書類)
- パッキングリスト(梱包明細書)
- B/L(船荷証券)
- アライバルノーティス(貨物到着案内)
※上記以外の書類が別途必要な場合もございます。
人気日本車のブランドとは
アメリカ市場では、日本車が非常に人気です。
特にトヨタ、日産、ホンダ、マツダなどのブランドが高い評価を受けています。これらの車は信頼性も高く、メンテナンスコストが低いため、消費者にとっても魅力的であり、25年ルールの影響で、1990年代の日本のスポーツカーが特に人気を博しています。
上記でも紹介した日産スカイラインGT-R、トヨタスープラ、ホンダシビック、マツダRX-7などがその代表例です。
これらの車は趣味性が高く、コレクターズアイテムとしても価値が高まっています。
カリフォルニア州は特に日本の中古車の需要が高い地域は、温暖な気候と大規模な中古車市場が整っており、車両の状態が良好であることが多いです。
しかし驚きなのは軽トラックです。日本のオークションでの入手のし易さと、現地での趣味的な人気や畜産/農業利用の需要が相まって、近年ではもっとも多く輸出されるタイプの車両となっています。
日本の人気中古車とその理由
以下、アメリカ市場で特に人気のある日本の中古車ブランドと具体的なモデル、その人気の理由について詳しく解説します。
■日産
- スカイラインGT-R(R32・33・34型):25年ルールにより輸入が可能となり、絶大な人気を誇っており、高価格で取引されてるのが現状です。直列6気筒のRB26DETTエンジンはその希少性から、単体でも高く取引されております。
■トヨタ
- スープラ(A80型):映画「ワイルド・スピード」で一躍有名になり、そのデザインとパフォーマンス、そして2JZエンジンを搭載したスープラのポテンシャルは絶大で、若者から中年層に根強い人気があります。
■ホンダ
- シビック:小型で燃費が良く、カスタマイズの自由度が高いことから、特に若者に人気があります。ゲーム「グランツーリスモ」でもその性能が評価されており、特にEG-6、EK-9、EP-3の人気は衰えを知りません。
マツダ
- RX-7(FD型):ロータリーエンジンを搭載したスポーツカーで、映画やゲームの影響も大きく、特にFD型が人気です。アニメ「頭文字D」の主人公が乗っているAE86のライバル関係にある車として、一部の熱狂的なファンから絶大な支持を受けています。
- 各ブランドの軽自動車/軽トラック:日本の軽自動車は、小型で燃費が良く、かわいらしい外見がアメリカで人気です。特に軽トラックは狩猟や農業・その他趣味性の強い用途に利用されています。
なお、人気車種についてはこちらでもランキング形式でご紹介しております。併せてお読みいただければ幸いです。
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2024年上半期、中古車輸出で人気急上昇中のおすすめ車種ランキングTOP10!
まとめ
アメリカの中古車市場はその規模と需要の高さから、日本の中古車輸出にとって重要な市場となっています。
特に信頼性の高い日本車や趣味性の高いスポーツカーが人気を集めており、映画「ワイルド・スピード」やゲーム「グランツーリスモ」の影響も相まって、今後もこの傾向は続くと予想されます。また軽自動車の人気と、軽トラックの需要も近年かなりの高まりを見せています。
さらに、円安や25年ルールの恩恵を受け、日本車の需要は今後も高まり続けます。
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例えば、アフリカの多くの国々では、トヨタやホンダの中古車がタクシーや公共交通機関として広く利用されており、地域社会の経済活動を支えています。
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